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肩こり、腰痛改善

猫背改善の新常識①姿勢は「脳」で調節される。

こんにちは!腰痛・肩こり改善トレーニングSTUDIO BE FREEの吉田です。

前回の記事では「肩こり、腰痛を治すにはまずは猫背から改善しましょう」というお話をしてきました。

その中で、

「猫背などの不良姿勢によって背骨の生理的弯曲(S字カーブ)が崩れると、運動時の衝撃を吸収したり、頭部を支える背骨の力が弱くなる」

「その結果、首や肩、腰の筋肉への負担が増加する」

というお話をしてきました。

詳細はぜひ、前回の記事をご参照ください。

そんな「肩こり、腰痛の原因」になる猫背ですが、今回は「なぜ猫背になるのか?」という猫背の原因について少し掘り下げて見ていきたいと思います。

 

目次

姿勢は無意識のレベルで創られる

「猫背」について詳しく見ていく前に、「姿勢を良くする」とはどういう事かについて少し考えてみましょう。

子供の頃、背中が丸まっていると、

「猫背になっているよ!背筋を伸ばしてシャキッとしなさい」

と親や先生に言われて、背筋をピーンッと伸ばした。そんなご経験がある方はいらっしゃいませんか?

あるいはご自身のお子さんが背中が丸まった姿勢をしていると、ついついそういった注意をしたくなる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、本当に「背筋を伸ばして、シャキッとする」事で猫背は治るものなのでしょうか?

「グッと力んで」背筋を伸ばすのが正しい姿勢ではない

「背筋を伸ばして、胸を張る」と確かに猫背は治って姿勢がきれいになったように見えるかもしれません。

でも、その状態のまま1時間、2時間と背中を伸ばしたままでいられるでしょうか?

おそらく、ほとんどの方は5分程度で疲れてしまい、伸ばした背筋がだんだん丸まり、猫背に戻ってしまうのではないか思います。

そうなると「一生懸命、頑張って背中を伸ばして、胸を張って、でもすぐに疲れて戻って崩れてしまう姿勢」が健康的な「良い姿勢」と言えるかどうか・・・少し疑わしく感じてきませんか?

「良い姿勢」とは無理やり背筋を伸ばすのではなく、「無意識のレベル」で自然に楽に保てるもの

「良い姿勢」の定義は様々あり、それについてはまた別の機会でお話をしていきますが、「良い姿勢」というものを考えたとき、重要なポイントの1つが「意識していなくても、無理なく疲れずにキープできる姿勢であること」です。

決して無理にお腹を力んだり、胸を張ることなく、「無意識のレベルで、自然に、楽に保てる」姿勢であるべきなのです。

そして、あまり知られていませんが「姿勢を保つこと」も「歩く、走る」といった動作と同様に運動の1つとされています。

日常生活の運動の9割以上は「無意識のレベル」で行われている

皆さんは、階段を登るとき「この階段は一段の高さが30センチくらい、奥行きが30センチくらい・・・よし、このくらい足を上げれば躓いて転ぶことはないはずだ!」
と、いちいち考えて登りますか?

おそらくほとんどの方は特に考えることなく、目に前に階段があれば無意識に足を上げて、躓くことなく登っているはずです。

意識するのは最初に「階段を登ろう」と決める、これだけですよね。

このように、日常生活の中での運動は9割以上が「無意識のレベル」で日幅や足を上げる高さを調節するなどして行っています。

そしてこれは「良い姿勢を維持すること」にも同じ事が言えます。

姿勢や運動の調節は「脳や脊髄」が筋肉に指令を出して行われている。

私たちは姿勢を維持したり、身体を動かすときに「筋肉を使っている」と考えがちですが、大元には筋肉に命令を出す司令塔である「中枢神経系」と呼ばれる脳や脊髄の存在があります。

「脳が姿勢や動作を調節し、運動神経を介して筋肉に指令を送る」→「指令を受け取った筋肉が姿勢を維持したり、身体を動かす」

というイメージです。

それでは、脳はどのようにして姿勢や運動の調節をしているのでしょうか?

それには「身体感覚器官から送られてくる情報」が関わっています。

脳は感覚器官からの情報で「自分がどんな場所に立っているのか」を認識する

私たちの身体には外部からの刺激をキャッチし、神経を介して脳や脊髄に感覚情報を伝える「感覚器」と呼ばれる器官があります。

代表的な器官にはいわゆる五感をキャッチして伝える「目、鼻、耳、舌、皮膚」のほか、バランス感覚とも呼ばれる「前庭感覚」をキャッチする「三半規管」や「耳石」

また筋肉の伸び縮みなどのか感覚をキャッチする「筋紡錘」というセンサーに相当する器官もあります。

脳はこれら「感覚器官からの情報」と「これまでの経験で蓄積いてきた記憶」などを統合して、「自分がどんな場所に立っていて、身体の位置はどうなっているのか」を認識し、姿勢を調節しているのです。

猫背を改善するには「姿勢調節の仕組み」全体を見る必要がある

ここまで見てきたように、姿勢は決して筋肉の働きだけで創られているのではなく、

・全身の感覚器官からの「インプット」→脳や脊髄などの中枢神経系での「統合」→筋肉への「アウトプット」→運動によって生じた刺激を感覚器官から中枢神経系へインプット・・・以下延々とループ

という途方もない流れの中で調節されているんですね。

そしてこれらは1秒間の間にもすごい速さで、無意識のうちに絶えることなく続けられています。

私たちはこの世に生まれてから(正確にはお母さんのお腹の中にいたときから)、この世を去るまで、この「インプット→統合→アウトプット」というメビウスの輪の中で生きている、と言えるのかも知れませんね。

猫背改善には筋肉や関節だけではなく、「脳や感覚」へのアプローチが必要

ここまでのお話をもとに、改めて「猫背改善」を考えてみましょう。

以前は「猫背改善のトレーニング」と言うと

・固くなった胸や肩の前の筋肉をストレッチする

・弛んで弱くなっている背中の筋肉を鍛える

といった「筋肉のバランスを整える」方法が主流でした。

あるいは「猫背で首こりや肩こり、腰痛が酷い」という方は整体院などの施術で「歪んだ背骨や骨盤を矯正する」という方法もあるかも知れません。

しかし、根本的な解決を目指すとなると、猫背姿勢には筋肉や関節だけではなく「脳や感覚」にも着目する必要があります。

筋肉の硬さや背骨、骨盤の歪みは「脳や感覚機能のエラー」の結果に過ぎない

先ほどのお話の中で、姿勢や運動は「全身の感覚器官からのインプットされた情報を、脳が統合して筋肉へアウトプットする」形で調節されると述べてきました。

実は現代は「インプットを担う感覚器官」と「統合とアウトプットを担う脳」の機能に問題を抱えている人が非常に多いと言われています。

いわば「筋肉が硬い状態」や「背骨や骨盤の歪み」というのは「脳や感覚機能のエラー」によって「自分の身体の位置がどうなっているのか分からず、迷子になった」結果なのです。

猫背改善には「脳や感覚機能の活性化」が不可欠

ここまでお話ししてきたように、猫背の根本的な改善には「脳や感覚機能」の問題を解決する必要があります。

筋肉をほぐしたり、ストレッチしたり、関節の歪みを矯正して一時的に姿勢が良くなったとしても、「身体が迷子になったまま」だとまたすぐに猫背に戻る可能性が高いからです。

そのため、「脳や感覚機能を活性化し、誤った姿勢調節パターンを修正する」事が必要です。

まとめ

今回は猫背改善と「脳」そして「感覚」の関係と問題について見てきました。

なかなか難しい問題ではありますが、現代社会は「脳の機能が低下しやすい」社会とも言われています。

そして、猫背は肩こりや腰痛はもちろん、その他様々な健康問題やボディメイクにも大きな影響を与えてきます。

次回はさらに深く「脳の機能低下」と「脳や感覚機能の活性化」についてお話ししていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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