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肩こり、腰痛改善

猫背改善の新常識② 現代人が抱える「猫背になりやすい原因」

こんにちは!腰痛&肩こり改善トレーニング『STUDIO BE FREE』トレーナーの吉田です。

前回の記事から「猫背改善の新常識」と題してお送りしてきています。

その中で、姿勢や運動の調節は「身体の感覚器官からインプットされた情報を脳が統合し、筋肉にアウトプットする」という仕組みでなされている、というお話をしてきました。

そして、猫背を改善するには、固くなった筋肉をほぐしたり、背骨や骨盤の歪みを矯正するだけではなく、「脳や感覚機能の活性化」が必要だというお話もしてきました。

今回はより詳しく、「現代人が抱える猫背になりやすい原因」について述べていきます。

目次

現代人が抱える脳機能低下の問題①運動不足

例えば、平らな場所に立っているときは、足の裏には爪先と踵でほぼ均等に体重がかかるように立っていますが、下り坂に立つときは踵寄りに体重をかけて、前方に転げていかないようバランスをとりますよね。

このように特に意識しなくてもバランスをとって立つことができるのは

・耳の奥にある「三半規管」と呼ばれる頭の傾きを感じる器官のうち、前方への傾きを感じる「前半規管」

・足の裏の感覚器官

などからの入ってきた情報をもとに、「バランスを崩して前に倒れない」ように脳や脊髄で姿勢が調節されているからなんですね(実際は他にも様々な感覚器官が関わっています)。

「感覚」という栄養が脳を成長させる

前述の例にように私たちは五感や平衡感覚など様々な感覚を脳が受け取ることで「自分の身体がどうなっているか」を認識して、姿勢や身体の動きを調節しています。

一般的に脳に必要な栄養素は「糖」ということは知られていますが、それと同じくらい大事な栄養が「感覚情報」と言われています。

また、同時に「脳の成長」という観点からも「感覚」は欠かせません。

赤ちゃんは歩けるようになるまで生後13ヶ月かかると言われています。その過程で、手足を動かす、寝返りをうつ、ハイハイする・・・など成長に合わせて身体を動かしながら「様々な感覚の刺激が入ること」で身体だけではなく、生きていくための脳の機能も成長していくのです。

運動不足が「脳の迷子状態」を招き、猫背になる?

ところが、現代人の脳はこの「感覚情報」が不足しやすいと言われています。

その大きな理由の1つが「慢性的な運動不足」。デスクワーク中心という現代の働き方では1日のうちの多くの時間を「座って過ごす」ようになってしまいます。

また、通勤や通学などの移動も車や電車などの利用が多く、1日の歩数が少なくなりがちです。

このように運動量が少なくなると、脳に「感覚」という栄養を送るセンサー=感覚器官が働く機会も減少します。

すると脳は不活性な状態になり、「自分の身体がどこに、どのうような姿勢でいるのかがわからない迷子」に。結果、正しい姿勢が分からず猫背になってしまうのです。

現代人が抱える脳機能低下の問題②デジタルデバイスの過剰な使用

そしてもう1つ、現代人の脳の機能が低下しやすい原因に挙げられるのが、スマートフォンやパソコンなどの「デジタルデバイス」の使いすぎです。

昨年、「スマホ脳/アンダース・ハンセン著/久山葉子訳/新潮新書」という本も話題になりましたが、近年デジタルデバイスの過剰な使用により脳の血流が低下するということが多くの研究で判明しています。

「スマホ脳」の著者アンダース・ハンセン氏は「現代人は平均で1日4時間、最低でも10分に1回スマホに触れており、1日2600回もスマホをタッチしている」と述べており、「10代の若者の2割は1日7時間もスマホを使っている」とも。

電車に乗った時に、ぜひ周りの人の様子を見てみてください。9割近くの人がスマホの画面に目を向けていると思います。

デジタルデバイスの過剰使用で姿勢制御機能が低下する

デジタルデバイスの使いすぎが脳の血流を低下させる、と前述しましたが、前回の記事でもお話ししてきたように、「中枢神経系」と呼ばれる脳、脊髄は「姿勢の維持や調節」に大きく関与しています。

脳の姿勢制御に関しては詳しくはまた別の機会に詳しくご紹介していきたいと思いますが、脳の血流が低下することにより感覚器官からの情報をうまく統合できず、筋肉に「良い姿勢を保つための指令」がうまく出せなくなります。

その結果、身体は「良い姿勢を保つ」ことができない「迷子状態」に陥ってしまうのです。

首凝り、肩凝りの原因にもなる「スマホ首」

そしてもう1つ、デジタルデバイスと猫背の関係で重要なのが「スマホ首」と呼ばれる不良姿勢です。

スマートフォンを使う時、多くの方はイラストのように頭部と肩が前方に突き出るような姿勢になるケースが多く見られます。

皆さんの周りにもこういった姿勢でスマホを使っている方、いませんか?

このような姿勢をとることが多いと、脛椎の前弯(前方へのカーブ)が失われ、いわゆる「ストレートネック」になります。

また、肩が前に突き出ることで背骨全体が丸まり、立派な「猫背」に・・・

猫背になると背骨のS字カーブが崩れ、頭部を支えるのに首の後ろや肩の筋肉への負担が増加し、首凝りや肩凝りを引き起こす原因にもなってしまいます。

現代人が抱える「脳機能低下の問題」③生活習慣の乱れ

もう1つ、現代人の脳の機能が低下する原因が「生活習慣の乱れ」です。

具体的には

・睡眠不足

・栄養が偏った食生活

・ストレスの増加による呼吸機能の低下と自律神経の乱れ

などがあります。

ここでも1つずつ見ていきましょう。

身体の不具合をリセットするのに重要な睡眠

OECD(経済協力開発機構)に加盟する先進国中、平均の睡眠時間が最も短いのはなんと日本であるというデータがあるそうです。

私たちヒトは眠ることで脳や内臓、自律神経系、ホルモン系、免疫系などの1日の不具合をリセットし、翌日の活動に備えているといわれています。

姿勢や運動に関する部分で言えば、「自律神経のバランスを整える」という働きがあります。

自律神経には身体の活動モードに働く「交感神経」と休息モードの「副交感神経」があり、交互に上昇と低下を繰り返すことで身体の調子を整えています。

睡眠が不足すると「脳が緊張状態」から抜け出せなくなる

交感神経は日中の活動時に優位に、副交感神経は夜の睡眠中に優位になります。

睡眠時に副交感神経が優位になることで血圧、心拍数、体温が低下し、身体は疲労回復を進めていきます。

しかし睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪いと副交感神経がうまく働かず、「交感神経優位な状態=身体が活動モード」から抜け出せなくなってしまいます。

その結果、身体や脳が疲労回復できず、結果的に脳の機能低下を引き起こす恐れがあると考えられます。

栄養バランスの悪い食生活

栄養バランスの悪い食生活も脳の機能を低下させる原因です。

例えば「朝食を食べない」人が増えていますが、朝食は「体内時計をリセット」し、身体の代謝を高める他、脳にとって必要な栄養素である「糖質」を摂るという意味でも大切です。

また、現代人の食生活の傾向として「糖質過多で必要な栄養素が不足している」点があります。

具体的には「炭水化物が多く、腸内最近のエサになる食物繊維や腸内環境を整えるDHA、EPAの不足」といった問題があげられます。

腸内環境の悪化が脳を蝕む

食密繊維は「野菜や果物、海藻類やきのこ類」などに多く含まれ、DHA、EPAは青魚の脂に多く含まれています。

現代人はこうした食材が不足することで腸内環境が悪化しやすくなる、と言われていますが、腸と脳がどう関係するの?と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?

実は「腸脳相関」といって、生物にとって重要な器官である脳と腸はお互いに影響を及ぼし合うことが知られています。

「緊張したらトイレに行きたくなってきた」というご経験はありませんか?これは脳から自律神経系を介して腸にストレス刺激が伝わるからだと言われています。

これは逆も然りで、腸内環境が悪化すると、それは「ストレス」としては脳に伝わり、脳も「ストレス状態」に陥る恐れがあると考えられます。

ストレスが呼吸を乱し、脳へ酸素が行き届きにくくなる

「ストレス」というお話をしましたが、心身ともに強いストレス状態が続くと「呼吸機能の低下」にも繋がります。

「呼吸」についてはまた別の機会に詳しくご紹介していきたいと思いますが、ヒトはストレスを感じると呼吸が乱れると言われています。

現代は「ストレス社会」とよく言われています。職場や家庭、また社会情勢などによりストレスを抱える方も多くいらっしゃいます。

また、前述した「運動不足による感覚刺激の低下」は脳にストレスを与える原因にもなります。

呼吸が乱れると、脳や筋肉など身体の組織の細胞にうまく酸素が届けられなくなります。その結果、脳は疲労し、機能低下に陥ると考えられます。

まとめ

今回は「現代人が抱える脳機能低下の原因」と題して、①運動不足、②デジタルデバイスの過剰な使用、③生活習慣の乱れをご紹介してきました。

一つ一つが深く掘り下げると、何文字あっても足りないくらい大きな問題ですね。

繰り返しになりますが、脳の機能が低下することは姿勢を制御できなくなり、肩凝りや腰痛を引き起こす「猫背姿勢」へと繋がります。

次回は「低下した脳の機能を活性化する」ポイントについてご紹介していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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