BLOG

ブログ

呼吸過多の原因とは?

皆さんこんにちは。猫背改善トレーニング『STUDIO BE FREE』トレーナーの吉田です。

前回、前々回の記事では「呼吸過多が招く悪影響」と題して、ぜんそく、睡眠障害、肩こり、腰痛、集中力の低下などと呼吸過多との関係についてご紹介してきました。

詳しくはぜひ、前回、前々回の記事をご参照ください。

そんな様々な悪影響がある「呼吸過多」。今回は「呼吸過多になる原因」についてお話しをしていきたいと思います。

目次

呼吸過多の原因①ストレス

呼吸過多の原因は様々ありますが、その根本的な原因は「脳の機能低下」によるものです。

「脳の機能低下」なんて聞くと「それって、重大な病気ですか?」と驚かれる方も多いのですが、ここで言う「機能低下」は「病気まではいかないけれど、正常な状態ではない」グレーゾーンなレベルと思っていただいて結構です。

以前の記事でもご紹介しましたが、呼吸は脳によってコントロールされています。例えば、「ジョギング中の呼吸」と「ソファに座ってリラックスしているときの呼吸」は異なることはイメージできるかと思います。

前者は「努力呼吸」、後者は「安静呼吸」または「安静時呼吸」と呼ばれています。

慢性的なストレスで脳の呼吸調節機能が低下する。

このように脳は私たちの意志とは関係無しに、「状況に合わせて呼吸の量や回数、速さ」を調節し、その時々にあった最適な呼吸を行えるようにしてくれます。

ところが、この脳の呼吸制御を乱すものがあります。それが「ストレス」です。

心と体が慢性的なストレス状態にあると、自律神経の内、身体の緊張を高める「交感神経」の働きが常に高い状態になります。

皆さんもご経験があるかと思いますが、緊張した場面では呼吸が荒くなりますよね。それが一時的なものであれば問題は無いのですが、

日常的にストレスを受けていると、常に緊張状態で荒い「努力呼吸」になります。その結果、脳は「努力呼吸と安静呼吸の切り替え」がうまくできなくなってしまうのです。

荒い呼吸は24時間続くと定着してしまう

呼吸に限った話ではありませんが、人間の身体は普段使っていない機能はすぐに忘れてしまいます。ロシアの呼吸研究の権威、コンスタンティン・ビュティコ博士は

「単一化した呼吸パターンが24時間続くと、その呼吸パターンを常にするべき呼吸として記憶してしまう」

と述べています。つまり、ストレスで呼吸が荒い状態が1日続くとそれだけで呼吸過多が慢性的になってしまうのです。

現代は「ストレス社会」ともよく言われていますが、トレーニング指導の現場でお客様の呼吸量をチェックすると殆どの方が安静時でも呼吸が荒い状態になっています。

「ストレス」は精神的なものだけとは限らない

一般的にストレスというと「人間関係」や「仕事や勉強のこと」などによる悩みといった「精神的」なものをイメージされるかと思いますが、それ以外のも「肉低的なストレス」というものも存在します。

例えば、長時間のデスクワークが日常的になると首、肩、腰、股関節まわりの筋肉が固まり、身体は「慢性的な緊張状態」から抜け出しにくくなります。

その結果、自律神経の乱れとなり、やはりストレス状態へと陥りやすくなります。

「私は全然ストレス感じないよ?」と思っていても、実は身体はストレス状態にある・・・という人は多くいらっしゃいます。

また脳の活動にはブドウ糖が必要ですので、朝食を食べないと脳もうまく機能しない原因になります。これも呼吸が乱れ、呼吸過多のリスクを高めることになります。

呼吸過多の原因②運動不足による脳への刺激の低下

2つ目は「運動不足による脳への刺激の低下」で脳の呼吸調節機能が低下すること。

「運動」と聞くと、筋肉を鍛える、体脂肪を燃焼するといった効果がイメージされるかと思いますが、実は「脳の活性化」という効果もあります。

身体を動かすことで全身の感覚を感じる「センサー」が働き、脳へ刺激を送ります。

こうした「感覚情報」は脳にとって重要な栄養です。そのため日常で運動量の不足は筋力の低下だけではなく、脳の機能も低下させてしまいます。

その結果「呼吸のコントロール」や「身体をリラックスさせる」といった制御機能が果たせなくなり、「慢性的な緊張状態」から呼吸過多となってしまうのです。

デスクワーク中心の働き方で横隔膜が衰える

また、デスクワークなど座った姿勢の時間が長い生活を送っていると、立位時の姿勢を支える「コアユニット」と呼ばれる体幹の奥の筋肉(深層筋)が衰えやすくなります。

体幹の筋肉と呼吸とがどう関係あるのか?と思われるかもしれませんが、呼吸で使われる筋肉である「横隔膜(おうかくまく)」はコアユニットを構成する筋肉の1つです。

横隔膜の機能が低下すると、一回一回の呼吸で充分な空気を肺に取り込むことがでできず、呼吸が浅くなります。

すると脳は「呼吸が浅いなら回数を多くしよう」と判断してしまい、「浅い呼吸を数多く行う」ようになり、結果的に「呼吸過多」になってしまうのです。

呼吸過多の原因③栄養バランスが悪い食生活

3つ目は「バランスの悪い食生活」です。

例えば、「朝食を食べない」人が最近増えていますし、あるいは食べても「コーヒーだけ」「おにぎりやパンだけ」という人も増えています。

朝食は体内時計をリセットし、自律神経を整えて代謝を上げる働きがあります。その際に必要な栄養素が「糖質」と「たんぱく質」と言われています。

そのため、朝食を食べなかったり、コーヒーや炭水化物のみであったりすると自律神経のバランスが乱れ、呼吸も荒くなる恐れがあります。

栄養バランスの乱れや加工食品の摂りすぎ

その他、栄養バランスが悪い食生活や加工食品の摂りすぎなども脳にストレスを与え、呼吸過多の原因になると言われています。

例えば野菜や海藻類に含まれる食物繊維、青魚に含まれるDHA、EPAの不足は腸内環境の悪化に繋がります。

腸と脳は「腸脳関係」といって交感神経系や副交感神経系を介して密接な繋がりがあり、腸の働きが悪くなると脳にストレスがかかると言われています。

また、加工食品(菓子パンやお菓子、ジャンクフードなど)の摂りすぎは血液の酸化を招く恐れがあり、これもやはり呼吸過多の原因になります。

呼吸過多の原因④不良姿勢

4つ目は「不良姿勢」。具体的には「猫背」や「反り腰」といった姿勢が悪い状態も呼吸過多の大きな原因です。

以前の記事でもお話ししましたが、猫背になると背骨のS字ライン(生理的弯曲)が崩れ、首、肩、背中の筋肉が緊張しやすくなります。

また、腰が大きく反りすぎた「反り腰姿勢」になると腰の筋肉が緊張します。

このように姿勢が悪いと身体は「慢性的な緊張状態」に陥りやすくなり、呼吸も荒くなる傾向にあります。

また猫背、反り腰いずれの不良姿勢でも呼吸の主役となる筋肉「横隔膜」の機能も低下します。先程もご紹介したように、横隔膜が正常に働かなくなるのも呼吸過多の原因の1つです。

まとめ

今回は「呼吸過多の原因」と題して、「ストレス」「運動不足」「栄養バランスの悪い食生活」「不良姿勢」の4つをご紹介してきました。

以前の記事「猫背を招く脳の機能低下の原因」についてご紹介しましたが、今回の「呼吸過多原因」と共通する部分が沢山ありました。

呼吸は脳によってコントロールされ、脳は呼吸によって酸素を供給されることで働いています。この「脳と呼吸の切っても切れない関係」に正常な呼吸機能を手に入れるヒントがありそうですね。

次回の記事では「呼吸過多を改善するポイント」についてご紹介していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

SHARE

ブログ一覧

ホーム > ブログ > 呼吸過多の原因とは?