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呼吸

横隔膜と姿勢の関係

皆さんこんにちは!猫背改善トレーニングジム『STUDIO BE FREE』トレーナーの吉田です。

前回の記事では呼吸の主役となっている筋肉「横隔膜」についてお話しをしてきました。

その中で、横隔膜が正常に動かないと、首や肩の筋肉を強く使う「リブフレア呼吸」になってしまうとご紹介しました。

詳しくはぜひ、前回の記事をご参照ください。

もし、このブログを読んでいただいている皆さんの中に「肩こり」「腰痛」でお悩みの方がいらっしゃって、その原因が横隔膜がうまく動かず、リブフレア呼吸になっていることが原因だとしたら・・・?

今回は横隔膜が動かなくなる原因、「猫背姿勢」について見ていきましょう。

 

目次

現代人に多い不良姿勢パターン「スウェイバック姿勢」と「反り腰」

なぜ猫背姿勢だと横隔膜が動きづらくなるのか?

その理由をお話する前に、現代人に多い猫背パターンを見ていきたいと思います。

現代人によく見られる猫背パターンの1つが「スウェイバック姿勢」と呼ばれる姿勢です。これはイラスト右のように横から見たとき、骨盤が前方に突き出るように腰の反りが強くなり、背中が丸まった姿勢です。

また同様に多いのが一見、背筋が伸びた良い姿勢に見えるけれど腰が大きく反り過ぎた「反り腰」

街を歩いて見てみると、人によって程度の差はあるものの、こうした不良姿勢の方を多く見かけます。

なぜこのような姿勢だと横隔膜が動かなくなるかというと、肋骨の前方が大きく開きはね上がるような位置になってしまうからです。

横隔膜が動くには「ドームの高さ」が必要

前回の記事でもご紹介しましたが、横隔膜はドーム状の形をしており、呼吸時に上下に動きます。

肺には自身を動かす筋肉はついていません。そのため、呼吸時に空気を取り込む際には横隔膜のドームの天井部分が下降することで胸腔(肋骨内の空間)内のスペースが広がり、肺が拡張→空気を取り込むという仕組みになっています。

そのため、呼吸時に横隔膜が上下に動くためには、イラストのように横隔膜がドームの形状にあることが必要です。

ドームに高さがあるからこそ、呼吸時にドームの天井が下に下がり、肺が広がるスペースが出来るわけですね。

そして、横隔膜がドーム状であるためには肋骨や背骨の位置が正しい場所にある「良い姿勢」であることが必要なわけです。


猫背や反り腰姿勢だと、横隔膜のドームが低くなる

では、悪い姿勢だと横隔膜はどうなるのでしょうか?

不良姿勢に代表される「猫背」や「反り腰」の場合、肋骨の前方が開いた「リブフレア」と呼ばれる状態になります。

すると横隔膜は肋骨によって引っ張られるような形となり、全体的に平たい形状になるため、ドームの高さが低くなります。

このような状態になると、横隔膜は下降できなくなってしまいます。その結果、息を吸ったときに肺がうまく拡張できず、空気をうまく取り込めなくなってしまうのです。

しかしこのままでは肺に空気を取り込めず、息ができなくなってしまいますよね?そこで代替手段として、首や肩、背中の筋肉で無理やり肋骨を持ち上げることで胸腔を広げて、肺を拡張して空気を取り込む呼吸になってしまいます。

これが前回の記事でご紹介した「リブフレア呼吸」です。



横隔膜の機能を改善するために必要なのは「姿勢改善」

ここまでご紹介してきたように、猫背や反り腰などの不良姿勢になることで横隔膜のドームが低くなり、呼吸時に動きにくくなってしまいます。

横隔膜の機能を改善し、呼吸時に正常に働くようにするためには「横隔膜が付着する肋骨や背骨の位置を整え、横隔膜のドームを高くすること」。つまり「不良姿勢の改善」が必要だと言うことですね。

繰り返しますが、横隔膜が正常に動かず、首や肩、背中の筋肉を強く使う「リブフレア呼吸」は首こり、肩こり、腰痛の原因にもなります。

つまり、これらの症状の原因が呼吸であるならば、まずは「姿勢改善で横隔膜が正常に動くようにする」ことで、首こり、肩こり、腰痛の改善にも繋がるということですね。

横隔膜の呼吸以外の役割① 胃の内容物が逆流するのを防ぐ

前回の記事からここまでは、呼吸における横隔膜の役割についてご紹介してきました。

せっかくなので、その他の役割を2つご紹介していきます。

1つめは「括約筋としての役割」。


「括約筋」とは肛門や尿道の周囲にある環状の筋肉にように弛緩と収縮を繰り返して、必要に応じて内容物を通過させたり、止めたりする筋肉のこと。

実は横隔膜も括約筋としての役割を持っていて、食べものが通る食道が通る穴である「食道裂孔」があります。

食道裂孔は食道と胃の繋ぎ目に存在し、下部食道括約筋という筋肉とともに食道と胃の繋ぎ目を締めることで、胃酸や内容物が逆流するのを防いでいます。

猫背や反り腰などで横隔膜のドームを低くなると、この括約筋としての働きも低下するため、「逆流性食道炎」になりやすくなるとも言われています。



横隔膜の呼吸以外の役割② 体幹を支える「インナーユニット」の1つ

そしてもう1つ、横隔膜の重要な役割が「体幹を支えるインナーユニットを構成する筋肉の1つ」であるということです。「インナーユニット」は体幹の深層にある筋肉の総称で、

・横隔膜             
・骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)
・腹横筋(ふくおうきん)    
・多裂筋(たれつきん)

で構成されています。

インナーユニットについてはまた別の機会に詳しくお話しをしていきたいと思いますが、主な役割としては

・姿勢や運動時の背骨の関節の動きを安定させる

・四肢(手足)の動きの土台となる

といった重要な働きを担っています。「インナーユニット」はその名の通り「4つの筋肉がユニット(塊)として働く」性質があります。

そのため、横隔膜が正常に働かなくなると他の3つの筋肉の働きも低下します。

その結果、「姿勢の悪化」や「背骨の関節の安定性低下」などに繋がり、腰痛の原因にもなると考えられます。


まとめ

今回は「姿勢が悪くなると横隔膜の働きが低下する」というお話しをしてきました。

まとめていくと、「猫背」や「反り腰」といった不良姿勢は横隔膜に機能を低下させる。

横隔膜が動かなくなることで、首や肩、背中の筋肉の強く使う「リブフレア呼吸」になる。

首や肩、腰の筋肉が過剰に緊張し、首こり、肩こり、腰痛の原因になる。

横隔膜の機能が低下することで、体幹を支える「インナーユニット」の機能も低下する。

さらに姿勢の悪化、腰痛のリスクが高まる。

といった悪循環に陥ってしまうということですね。

次回は「横隔膜の機能改善エクササイズ」をご紹介していきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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