BLOG

肩こり、腰痛改善

腰椎分離症、腰椎すべり症とは?

皆さんこんにちは。姿勢改善トレーニング『STUDIO BE FREE』トレーナーの吉田です。

前回までは「仙腸関節障害」についてご紹介してきました。そのなかで、前回、前々回は仙腸関節由来の痛みの予防改善に効果的なエクササイズを動画と共にご紹介してきました。

詳しくはぜひ前回、前々回の記事をご参照ください。

今回は「腰椎分離症、腰椎すべり症とは?」と題してお送りしていきます。

こちらも代表的な腰痛の症状の1つですので、おそらく聞いたことがあるという方も多いかと思います。後ほどご紹介しますが、10代で発生することが多い怪我ですので、特にスポーツをしている10代のお子さんいらっしゃる方はぜひご参考にしていただければと思います。

目次

腰椎分離症とは

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は「椎弓(ついきゅう)」と呼ばれる腰椎(背骨の腰部分)の後方部分が疲労骨折により分離した状態のことを指します。

11歳~13歳で発生しやすいと言われ、小学校高学年~高校生のスポーツ競技者に多く発症すると言われています。

腰椎分離症の痛みの特徴としては

・腰痛(腰のベルトのあたりに痛みが出る)

・お尻や太ももに痛みが出る。

・背中を反る動作で痛みが発生する。

等があります。

なお、10代で多く発症するケースが多い症状ではありますが、大人であっても発症するケースはありますので注意は必要です。

腰椎分離症の原因

腰椎の後方は「椎弓」といってリング状の形状をしています。このリングの斜め後方部分は細かく細い構造になっていて、「背中を反らす動作」や「ジャンプして着地する動作」、「身体を捻る回旋動作」で力がかかるようになっています。


腰椎分離症の多くは身体が柔らかい中学生頃に、スポーツ等でこのような動作を繰り返し行うことで骨にヒビ(疲労骨折)が入ることが原因となり、小学校高学年~高校生のスポーツ競技者の発症がほとんどで、一般の人では分離症の既往歴がある人は5%程度と言われているのに対し、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっているとされています。

一方で分離症があっても強い痛みや日常生活に支障がないケースも多く、発症していても気づかないことも多くあります。

なお、後ほど詳しく述べますが、分離症が原因となってさらに「分離すべり症」に進行していくケースもあります。

腰椎分離症はオーバーヘッドスポーツや回旋の動作が入るスポーツで発症しやすい

腰を「反る」「捻る」動作を繰り返し行うことで腰椎分離症が発生しやすいとご紹介してきましたが、スポーツで言えば

・オーバーヘッドスポーツ(頭より高い位置に腕をあげて投球やスマッシュ、スパイク等の動作を行うスポーツ)

・回旋動作が入るスポーツ(身体を捻る動作が入るスポーツ。ゴルフ、野球のバッティング動作など)

が該当します。

オーバーヘッドヘッドスポーツの具体例としては、バレーボール、野球の投球動作、テニス、バドミントンなど、

回旋系のスポーツの具体例としては、テニス、野球のバッティング動作、サッカーなどがあります。

腰椎分離症の症状

腰椎分離症の症状は進行度合いによって異なります。

発症の初期(分離発生段階)では腰を反らせた時に狭い範囲に痛みを感じ、スポーツの練習中や試合中、もしくは直後に痛みを感じます。

完全に骨が折れて、痛みを長期間放置してしまうと分離状態が完成してしまいます。この状態になると、分離部分は「偽関節(ぎかんせつ)」といってグラグラな状態になり、治りにくくなってしまいます。

ここまで症状が進行すると背骨の分離部が炎症を起こし、腰痛の他、脚にも痛みが生じるようになってきます。また、膝を痛めたときに水が溜まるように分離部に水が溜まるようになります。

また、偽関節となった分離部は周囲に「骨棘(こっきょく)」という棘が発生し、神経と接触して脚に痛みが生じるケースもあります。この段階になると長時間座っていたり、立っているときも痛みを感じ、また歩行時にも脚の痛みや痺れを感じるようになります。




腰椎分離症の診断と治療

腰椎分離症はレントゲンによる画像診断が必要です。

また、治療方法は症状の進行度合いによって異なり、発生初期の段階では骨癒合を目指した根治治療が行われます。具体的にはコルセットを装着し、骨の癒合状況に合わせて3ヶ月~12ヶ月間スポーツの中止の他、腰の柔軟性を高めるためのストレッチを指導されることもあります。

分離が進行し、偽関節の状態になってしまった場合は骨の癒合は難しく、ブロック注射等の痛みの管理が目的の治療になります。

このように腰椎分離症は進行度合いによってその後の回復や治療が大きく異なります。放っておくと病状が進行してしまうので、症状が疑われたら無理をせず、早めに医療機関で診察を受けていただくことがオススメです。

腰椎すべり症とは

腰椎すべり症は積み木のように重なって連なる腰椎がイラストのように前方に滑り出すようにずれてしまい、様々な症状を引き起こす病気です。

腰椎すべり症は大きく分けて「分離すべり症」と「変性すべり症」があります。

このうち「分離すべり症」は前項で述べた「腰椎分離症」によって生じた椎弓部分の分離で腰椎の安定性が失われ、上のイラストのように上下の骨にズレ(すべり)が生じてしまう病状です。

つまり、根本の原因は腰椎分離症にあるということですね。

一方「腰椎変性すべり症」は加齢や不良姿勢などによって腰椎を固定している靭帯や椎間板等の組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が低下し、すべりが生じた病状を指します。そのため、腰椎分離すべり症と比べ高齢で発症し、特に女性に多い症状だと言われています。

腰椎すべり症の症状

腰椎すべり症の症状の代表的なものとしては、

・腰痛

・座骨神経痛

があります。この他、すべりの度合いが大きくなってくると腰椎の後方を走る脊髄神経が圧迫され、脚の痛みや痺れが出現することもあります。

また、長い距離を歩くと痛みや痺れが生じ、前屈みになると楽になる「間欠性跛行」という症状も多く見られます。

腰椎すべり症の治療

腰椎すべり症の治療は主に「保存療法」が選択されます。

具体的にはコルセットの装着によって腰への負担を軽減し、消炎鎮痛剤やブロック注射等で症状の軽減が図られます。

また、リハビリとしてはストレッチや腹筋のトレーニングなどが行われます。

なお、リハビリを継続しても痛みや痺れが強かったり、脚が動かしづらい、感覚がない等の麻痺がある場合は手術療法が検討されます。

症状が疑われたら早めの治療を!

ここまで腰椎分離症と腰椎すべり症についてご紹介してきました。

どちらにも共通して言えることは「進行性の病状である」ということ。

そのため、少しでも症状が疑われたらすぐに医療機関での検査を受け、早めに治療を受けることが重要です。実際、当スタジオでも腰痛を訴えるお客様がいらっしゃったら詳しく症状を伺い、分離症もしくはすべり症が疑われた場合は、早期の受診を推奨しています。

また、分離症は10代のスポーツをしている子に多いと述べましたが、中には医師に診断を受け、「しばらくスポーツは控えるように」と指導されても、練習をさせてしまうというケースもあるそうです。

しかし無理をさせてしまうと、お子さんのその後の競技人生や日常生活にも影響を及ぼすことも考えられますので、医師の指導には必ず従うようにしましょう。

まとめ

今回は腰椎分離症と腰椎すべり症についてご紹介してきました。

どちらも骨の問題ですので、運動療法のみでの改善は難しく、医療機関での治療が必要となります。

ただし、治療後も症状の再悪化の防止のためには運動は必要です。

また予防のためには「腰椎に過度な負担が掛けすぎない」ための「正しい身体の使い方」を運動を通して学んでいく事が大切です。

次回「腰椎分離症」を予防するために必要なポイントについてご紹介していきます。

SHARE

ブログ一覧

ホーム > ブログ > 腰椎分離症、腰椎すべり症とは?