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90%の人が知らない!?猫背になってしまう本当の原因③:ボディスキーマ(身体図式)のチェックテスト

みなさんこんにちは。猫背改善トレーニングジムSTUDIO BE FREEの吉田です。

前回、前々回と『90%の人が知らない!?猫背の本当の原因』と題してお送りしてきています。

前回は、ボディスキーマ(身体図式)が歪んでしまう原因として

・デスクワーク中心の働き方
・自動車や鉄道などの交通機関の利用による1日の歩数の減少
・ワンパターンの運動しか行っていない

など、現代のライフスタイルが大きく影響していることをご紹介してきました。

今回は、実際にご自身のボディスキーマがが歪んでいないかどうかをチェックするテスト方法をご紹介していきます。

目次

ボディスキーマ(身体図式)が正常かどうかをチェックする4つのテスト5つのテスト

以下、ボディスキーマ(身体図式)の精度が正常かどうかをチェックするテストを5つご紹介します。いずれもご自宅で簡単に行えるものですので、記事を読みながらやってみましょう。

ボディスキーマのチェック① 指鼻テスト

◾️手順

① リラックスした姿勢で立ち、両腕を肩の高さで前に伸ばて、目を閉じます。

② 右手の人差し指の先端を鼻先につけ、元の位置に戻します。

※このとき、スピードは落とさず一定に保ちましょう。

③ 同様に中指、薬指、小指も順番に先端を鼻先につけ、元の位置に戻す動作を行っていきます。

④ 右手の4本の指で終えたら、左手も同様に人差し指から順番に行いましょう。

判定基準

左右合計8本の指で鼻をタッチして、何本の指で正確に鼻の先をタッチできたかで判定します。

・7本以上・・・ボディスキーマと小脳が正常に働いている可能性が高い。

・4~6本・・・ボディスキーマの精度がやや低下し、小脳が少し弱まっている可能性があり。

・3本以下・・・ボディスキーマの歪みが顕著で、小脳が弱まっている可能性が高い。

概要

 このテストは目を閉じて鼻を触ることで

・ボディスキーマの精度が正常か

・小脳の機能が正常に働いているか

をチェックします。

 ちなみに小脳とは、脳の中でも運動を司る部位で、正確かつスムーズな動作を行うために重要な働きを担っています。

小脳が正常に働いていれば、腕や手、体の中心を安定させながら正確に鼻に触れることができます。

そのため、ボディスキーマや小脳の機能が弱まっていると、指が鼻先からずれたり、鼻を探すように動いてしまいます。

ボディスキーマのチェック② 指指テスト

◾️手順

① リラックスした姿勢で立って両腕を肩の高さで横に広げ、両手の人差し指を立てます。

② ①の姿勢のまま目を閉じ、正面を向いたまま胸の前で左右の人差し指の先を合わせます。

※このとき、スピードは落とさず一定に保ちましょう。


③ 続いて胸より低い、下腹部の前でも同様に指先を合わせます。

④ 今度は身体の左斜め前の上下でそれぞれ指先を合わせます。

⑤ 続けて右斜め前でも上下でそれぞれ指先を合わせます。

判定基準

正面、左斜め前、右斜め前のそれぞれ上下の計6回、正確に指先を合わせられた回数で判定します。

・5回以上・・・ボディスキーマの精度は正常

・3~4回・・・ボディスキーマの精度はやや低下している可能性あり。

・2回以下・・・ボディスキーマの精度が低下し、歪んでいる可能性が高い。

概要

 これは左右の手の共同の動きが必要なテストです。目を閉じた状態で指と指を合わせることで、ボディスキーマの精度が低下していないか、脳が指先の位置をしっかりと認識してコントロールできているかをチェックします。

ボディスキーマが正常であれば目を閉じていても意図する箇所で指先同士を合わせられますが、歪みがあると指先は合わず、すれ違ってしまいます。

ボディスキーマのチェック③ バードドッグテスト

◾️手順

① 四つん這いになり、両足のつま先を上げて床に立てます。

② 右腕と左脚を兪かと平行になるべく高さまで伸ばします。

③ 続いて右腕の肘と左脚の膝をくっつけます。

④ 再び右腕と左脚を伸ばします。

⑤ ②~③の動作を3回繰り返し行います。

⑥ 反対の腕と脚でも同様の動作を3回行います。

判定基準

バランスを崩してグラついたり、倒れたりせずに肘と膝をタッチできた回数で判定します。

・左右両方で3回ずつ・・・ボディスキーマ、小脳、平衡感覚が正常に機能している。

・片側または両方で1~2回:ボディスキーマ、小脳、平衡感覚が弱まっている可能性あり。

・両方0回・・・ボディスキーマの歪み、小脳、平衡感覚が著しく低下している。

概要

 これは不安定な姿勢でバランスを取りながら肘と膝をタッチすることでボディスキーマの精度が正常かをチェックするテストです。

筋肉や腱にあるセンサーからのインプットによって脳は「肘や膝がどの位置にあるのか」を知ることができ、肘と膝をスムーズにくっつけることができます。

 小脳の機能や平衡感覚が低下していると、バランスを崩してしまいます。

ボディスキーマのチェック④ 片足立ちテスト

◾️手順

① 右足を上げて片足立ちをします。

② ①の状態から目を閉じて、そのまま20秒間、片足立ちの姿勢をキープします。

③ 左足を上げて、同じように行いましょう。

判定基準

・左右とも20秒間、ぐらつかずに片足立ちをキープできる・・・問題なし

・左右とも20秒間、ぐらつきながらも片足立ちをキープできる・・・ボディスキーマが歪んでいる可能性あり。

・左右とも20秒間キープできない・・・ボディスキーマ、平衡感覚ともに問題あり。

概要

 このテストでは片足立ちで「ボディスキーマ」と平衡感覚をチェックします。

平衡感覚とは耳の奥にある、頭の位置を感知する三半規管と、重力を感知している耳石(じせき)という器官でキャッチされる感覚です。

 重力やバランスに対する情報が正常にインプットされ、身体へ平衡を保つように指令を出し、体に適切にそれをアウトプットできれば、目を閉じていても片足立ちでバランスを保つことができます。

ボディスキーマのチェック⑤ タンデムVORテスト

◾️手順

① 右足の踵に左足のつま先をつけ、両足を前後一直線上に揃えて立ちます。

② 身体の前で目線の高さでペンを持ちます。

③ ペンを見つめたまま素早く頭のみを左右に動かします。

④ ③の動作を5回繰り返し行います。

⑤ 足を入れ替え、③④の動作を繰り返し行います。

判定基準

・左右ともに倒れずに行える・・・問題なし

・左右のどちらかで倒れてしまう・・・平衡感覚や小脳が弱まっている可能性あり。

・左右ともに倒れてしまう・・・ボディスキーマ、平衡感覚ともに問題あり

概要

 これは一直線に立ち、頭のみを動かすことで「ボディスキーマ」「三半規管」の機能をチェックするテストです。

 タンダムとは両足のつま先とかかとをつけて一直線上に足を揃えた状態を指します。水平にバランスを保つために平衡感覚が正常に働き、それぞれの足がバランスを保つために地面を捉えることができれば、倒れることはありません。

 VOR(Vestibulo Ocular Reflex)とは日本語で「前庭動眼反射」といい頭の位置を認識して姿勢の維持に貢献する反射です。

頭が動いていても対象物を目で認識し、バランスを保てるかをチェックします。

総評

・①~⑤のテストのうち、すべてで「問題なし」と判定された方はボディスキーマの精度が高く、正常に機能していると考えられます。

・1つでも「問題あり」と判定された方はボディスキーマの歪みがあると考えられます。

まとめ

 いかがだったでしょうか?今回は「ボディスキーマ(身体図式)のチェックテスト」と題して、5つのテストをご紹介してきました。

実際は5つ全てで「問題なし」と判定される人はかなり少ないと思われます。中には①~⑤の全てのテストで「問題あり!」と出て落ち込む方もいらっしゃるかもそれません。

 しかし、落ち込む必要はありません。なぜなら、ボディスキーマの歪みは適切なトレーニングを行っていけば改善されます。そして同時にそれは猫背の改善にも繋がります。

 ということで、次回はいよいよボディスキーマの歪みを改善し「猫背を治すためのポイント」をご紹介していきます。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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