猫背の方必見!意外と知らない猫背と食生活の関係
皆さんこんにちは。猫背改善トレーニングジムSTUDIO BE FREEの吉田です。
前回までは「猫背改善エクササイズ」となると題して、ご自宅でも行える猫背改善のためのエクササイズメニューをご紹介してきました。
今回はまた視点を変えて「食生活」の面から猫背改善についてお話をしていきたいと思います。
「猫背と食事って関係あるの!?」
と意外に思われる方も多いかもしれませんが、関係大ありなのです(笑)。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
- ○ 食生活の乱れも猫背を招く原因に!?
- ○ 食生活の乱れが姿勢に及ぼす悪影響
- ○ アルコールや食品添加物の採りすぎが内臓にストレスをかけて猫背になる!?
- ○ お菓子の食べ過ぎやカフェインの摂り過ぎも内臓にストレスをかけて猫背になる!?
- ○ 朝ごはんを食べないと身体がストレス状態に陥る
- ・朝食を食べることで体内の時計遺伝子をリセットする必要がある。
- ・朝食を食べずに出かけてしまうと、脳と体がチグハグなまま1日がスタートしてしまう
- ○ 現代人は糖質&脂質過多になりがち
- ○ まとめ
食生活の乱れも猫背を招く原因に!?
猫背=姿勢が悪くなる原因として主にイメージされるのは、運動不足による体力、筋力の衰えやデスクワークなど長時間も同じ姿勢、また加齢による影響などではないでしょうか。
それに加えて、これまでお話ししてきた通り、姿勢をコントロールする脳の機能の衰えも猫背を招く大きな原因です。
そして食生活の乱れもこれらと同じくらい猫背を引き起こす大きなリスクと言えます。
食生活の乱れが姿勢に及ぼす悪影響
なぜ食生活の乱れが猫背の原因になるかというと、自律神経と深い関わりがあります。
私達の体には1日の中の体の活動を調節する自律神経と呼ばれる神経が備わっています。この自律神経は日中に活発に働く「交感神経」と夜間に活発に働く「副交感神経」があり、それぞれ
・交感神経:呼吸を早くし、体温、筋肉の緊張、血圧、脈拍を上昇させ、体が活動モードになるように働く
・副交感神経:呼吸を穏やかにし、体温、筋肉の緊張、血圧、脈拍を低下させ、体がリラックスモードになるように働く
という働きを担っています。
この2つの神経が上手にバランスをとることで、私たちの体は快適に1日を過ごすことができています。
しかし、食生活が乱れることで栄養の偏りや不足が生じると、体はストレス状態に陥ってしまいます。すると交感神経の活動過剰になり、呼吸が乱れて筋肉は必要が以上に緊張し、強ばるようになります。
これが姿勢を悪くする大きな原因となるのです。
アルコールや食品添加物の採りすぎが内臓にストレスをかけて猫背になる!?
自律神経は内臓にも指令を送っています。ところが、アルコールや加工食品に多く含まれる食品添加物の摂り過ぎると内臓はストレスに晒されてしまいます。
するとこのストレスが原因で自律神経の近くにある背筋が強ばりやすくなり、背中が反ってしまうのです。
これは「内臓・体性反射」といって内臓の状態が原因で身体の骨格や筋肉などに不具合を起こす反射機能と関わりがあります。
お菓子の食べ過ぎやカフェインの摂り過ぎも内臓にストレスをかけて猫背になる!?
また、甘いお菓子やカフェインを含む飲み物の摂り過ぎも内臓にストレスをかけて姿勢の悪化を招く原因と考えられています。
まずお菓子などの甘いものを食べ過ぎると血糖値が急激に上昇し、これが副腎という臓器にストレスを与えると言われています。さらにエネルギーを生み出す甲状腺の働きを悪くし、からだの冷えや便秘、抜け毛などを引き起こす原因にもなります。
また、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物の飲みすぎもやはり副腎のストレスを増加を招くとされています。
この副腎のストレスは深刻な問題を引き起こす要因にもなるのですが、それはまた別の機会にご紹介します。
朝ごはんを食べないと身体がストレス状態に陥る
また、現代人の食生活の乱れのための象徴ともいうべき問題に「朝ごはんを食べない」ことが挙げられます。
実は朝ごはんは1日の始まりのエネルギーの補給以外にも「体内時計をリセットし、脳と体がうまく繋がるようにする」という重要な働きがあるのです。
朝食を食べることで体内の時計遺伝子をリセットする必要がある。
私たちの体の細胞には「時計遺伝子」と呼ばれる体内時計を司る遺伝子が含まれています。この時計遺伝子は24.5時間周期で動いているといわれ、実際の1日の長さ=24時間と僅かにズレがあるんですね。
そのため、朝の起床後に体内時計を1日のスタートに合わせて時計をカチッと合わせるようにリセットし、身体を活動モードに切り替える必要があるのですが、この時に必要なことが
・太陽の光を浴びることで脳の時計遺伝子をリセットする
・朝食で糖質とたんぱく質を摂ることで筋肉や内臓などの時計遺伝子をリセットする
ことだと言われています。
朝食を食べずに出かけてしまうと、脳と体がチグハグなまま1日がスタートしてしまう
ところが、朝食を食べないまま会社や学校に行ってしまうとどうなるでしょう?そう、脳と体の時計遺伝子にズレが生じた状態で1日がスタートしてしまう事になるのです。
いわば「脳は活動モードに入っているのに、体はまだ活動モードに入っていない」状態。このような不安定な状態で1日をスタートさせれば当然体はストレスがかかりやすいるのに状態になってしまいます。
その結果、やはりここまでご紹介してきたように猫背を引き起こすリスクが高くなってしまうと考えられます。
現代人は糖質&脂質過多になりがち
「朝食を食べない問題」をご紹介しましたが、それと並んで多くみられる問題点が「糖質&脂質過多」、つまり糖質と脂質の摂り過ぎです。
ダイエットをしている人にとってはこれらが肥満の最も大きな原因になるということはご存知かと思いますが、姿勢という観点においても猫背を招く原因となっています。
血糖値の急激な上昇は副腎という臓器にストレスをかけることは前回ご紹介しましたが、脂質の摂りすぎもまた内臓への負担を増やしたり、体内に炎症を起こす要因となります。
これらが積み重なることで知らず知らずのうちに身体にストレスをかけ、背中の筋肉の過剰な緊張を招き、肋骨や背骨、骨盤を歪ませ猫背の原因となると考えられます。
例えばお昼はうどんと天丼のセット、夜はカレーライス・・・こんな食生活を続けてしまうと炭水化物と脂質しか摂っていないことになります。
ビタミンやミネラル、たんぱく質、食物繊維など体に必要な栄養素が不足しがち。これもまた猫背を招く原因の1つです。
まとめ
今回は「猫背の方必見!意外と知らない猫背と食生活の関係」と題して、食生活の乱れがどのように猫背の原因になるのかをご紹介してきました。
私たちの体は水や空気だけでできているわけではありませんし、ましてやソーラーカーのように太陽光をエネルギーに動いているわけでもありません。
日々の食事で撮る栄養で体はつくられ、また食事で得られる栄養をエネルギーに体は動いています。そしてそれは姿勢の保持やコントロールにも同じことが言えるわけですね。
次回からは具体的に「猫背を改善するための食事」について、ポイントをご紹介していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。