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休んでも疲れが取れない・・・現代人が抱える体調不良の正体は◯◯だった!?

 みなさんこんにちは。パーソナルトレーニングSTUDIO BE FREEトレーナーの吉田です。

今回は、多くの方が抱えている

「慢性的な体がおもだるさ」

「寝ても疲れがとれない」

「でも病院で検査を受けても異常が見つからない」

といった現代人特有の「病気未満の体調不良」の正体についてお話をしていきます。

目次

病院の検査では異常が見つからない、「病気未満の体調不良」

 突然ですが、みなさんはこんなお悩み、ありませんか?

「朝起きたら、すでに疲れている」

「1日中ずっと体がおもだるくて、仕事に集中できない」

「休日は寝て過ごしているのに、疲れが取れない」

 こうした慢性的な体調不良には、重大な病気が潜んでいる可能性もありますので、まずは病院で検査を受けることが必要です。そこで明確な原因が分かれば、適切な治療で受けられますし、また病気が重症化する前に改善することができます。

 その一方で「病院での検査では異常が見つからないのに体調が悪い」という人もいらっしゃいます。

病気未満の体調不良・・・原因は現代の生活スタイル!?

 こうした病院の検査では異常が見つからない、いわば「病気未満の体調不良」の原因としては

▪仕事が忙し過ぎる

▪ストレスが多い

▪栄養状態が良くない

など様々なものが挙げられます。

 ですがもう1つ、見落とされがちですが重大な原因があります。それは

「私たちヒトの体は20万年前からほとんど変化していないのに、生活スタイルだけが劇変してしまっている」

ということです。

 通勤やオフィスワーク、スマホ依存といった現代の環境の中で、ヒト本来の身体機能が麻痺してしまい、その歪みが「不調」という形で現れているのです。

脳と体を調整することでヒトは生きてきた

 ヒトは本来、自然の中で暮らす生き物でした。変化する環境の中で生き延びるために脳は活動し、体は生命活動を維持していたのです。

 外気の変化に合わせて体温を調節し、昼は狩りや採集をしたり、時には外敵から逃げたり、夜には体をリラックスさせて休めたり。

 このようにヒトは環境に合わせて「動く/休む」という2つのモードを生きていました。

▪️日中は「動く」=ONになることで活動のパフォーマンスを上げる

▪️夜は「休む」=OFFへ切り替えることで休息し、活動した分をリセットする

 この2つの機能を備えたボタンの役割を果たしているのが「自律神経」と呼ばれる神経です。

活動を促すONの「交感神経」と休息を導くOFFの「副交感神経」

 自律神経には

▪️活動を促すONが「交感神経」

▪️休息を導くOFFが「副交感神経」

があり、この自律神経が意識して動かすことのできない内臓の機能を調節したり、内臓からの情報を司令塔である脳に伝えたりしています。

 

自律神経が適切に切り替わることで、ヒトは生き延びてきた

 たとえば、交感神経にスイッチが入ってON状態になると、呼吸数や心拍数、血流が増加して体温が上昇するなど、緊張時に出る反応が起こります。これは「闘争と逃走」と呼ばれて、ヒトが自然の中で生きていた頃は他の生物から自らの命を守るために発動する自動システムでした。

 夜寝ている間でも、天敵となる猛獣が現れたら瞬時に体を動かせる状態にならなければ一瞬で死んでしまいます。そういう意味では自律神経が適切に切り替わることで、ヒトは生き延びてきたとも言えるでしょう。

現代人は常に「闘争モード」で疲弊している!?

 ところが、現代では夜になっても明るい電灯のもとで働き続けたり、ベッドに入った後もスマホを使い続けたりと、本来であれば副交感神経=リラックスモードのOFFが優位になるべき時間帯に交感神経が優位になりがち。

 このように自然の中で生活していた時代と比べ、現代の生活では活動時間が大幅に長くなり。ヒトの体では交感神経優位のON状態が続くようになってきてしまいました。つまり闘争モードが長く続くため、エネルギーを消耗して疲れやすくなってしまったのです。

「脳と体の結びつき」とは?

 ここまでご紹介してきた自律神経の乱れに加えて、現代の生活は運動不足・栄養不足・睡眠不足といった3大不足を招き、「脳と体の結びつき」を弱めてしまいます。これも「不調」を招く大きな原因です。
「脳と体の結びつき」とはどういうことか? 私たちはヒトは上記イラストのように、

「①体から脳への感覚刺激→②脳で刺激を処理→③脳から体への信号→④体の行動」

というサイクルで動いています。パソコンでたとえれば、体はハードなのに対し、脳は体のソフト、OSです。

 この「脳と体の結びつき」のサイクルが正常であれば、体が正しく動くことができ、忙しい生活の中でも負担は小さく健康的に過ごすことができるのです。

「脳と体の結びつき」の具体例

 具体例として、上り坂に立っている場面を想像してみてください。平らなところに立っているときと比べ、上り坂に立っているときは足裏のつま先寄りに体重をかけ、さらに体が後ろに倒れないように腹筋などの体幹の筋肉が働いてバランスを保ちます。

 これは「①三半規管や足裏などの感覚器官などの体に備わったセンサーから脳へ刺激をインプット→②脳が感覚刺激を処理→③上り坂に適した立ち姿勢になるように脳が体へ信号を発信→④体は上り坂でもバランスを崩さないように姿勢を調節する」というプロセスを経ているため。

これが「脳と体が結びつき」であり、意識せずとも自動的に行われています。

やってみよう!「閉眼片足立ちテスト」

 とは言え、「脳と体の結びつきが弱まっている」・・・と言われても、実際にそれを実感している人はそれほど多くはないのではないでしょうか。

 そこで、実際に自身の身体機能をチェックできる簡単なテストの一例として、「閉眼片足立ちテスト」をご紹介しましょう。今、周りに十分なスペースがあり、危険な障害物などが無ければ、ぜひ試してみてください。

テスト手順

①右足を前に浮かせて膝を直角にし、左足で片足立ちになる。

②姿勢のまま20秒間、片足立ちを続ける。

おそらく、ほとんどの方はここまでは比較的簡単にクリアできるかと思います。

③次に、同じ片足立ちを今度は目をつぶって行い、目を開けているときと同じく20秒間バランスを崩さずに立っていられるかをチェックする。

テスト結果と考察

 いかがだったでしょうか?おそらく目をつぶった途端に体はグラグラと揺れ、多くの人はバランスを崩して足を床についてしまったのではないでしょうか。

 これは体の平衡感覚をチェックするテストで、脳と体が健康であれば、目をつぶっても余裕をもって20秒以上倒れずにいられます。できなかった人は「脳と体の結びつき」が弱まっている可能性が高いと思われます。

結びつきが弱くなると、体はストレスから抜け出せなくなる

 脳と体の結びつきが弱くなると、脳が「感覚的に自分がどんな場所に、どのような体の位置で立っているのか」がぼやけて分からなくなり、体は本来の機能を失ってしまいます。

 すると、脳は「転ぶ危険性があるかも」と安心できなくなり「危険に備えよ!」となり信号を送り、体は力が抜けないON状態=交感神経が過剰に優位なストレス状態になってしまいます。その結果、過緊張のために

▪️肩凝りや腰痛

▪️睡眠の質の低下

▪️慢性的な疲労

など、様々な不調につながってしまうのです。

「脳と体の結びつき」が弱い人が増えている!?

 じつは現代はこの「脳と体の結びつき」が弱くなっている人が非常に多くなっています。その詳しい理由は次回以降の記事でご紹介していきますが、ストレス、運動や睡眠の不足、栄養の偏り、単調な日々の繰り返しといった現代の生活が大きく影響しています。

 健康志向の高まりに伴い、筋トレ、ストレッチ、マッサージなどのジムやスタジオに通われている方も多いのではないかと思います。しかし、実は脳と体の結びつきを回復させるには残念ながらこれらの方法では不十分。

 筋トレは体に不自然に負荷をかける行為なので、うまく行えなければ不調は悪化してしまうことも。また、ストレッチとマッサージはあくまで不調の対症療法であって、根本的な解決方法ではないからです。

「脳(ソフト)へのアプローチ」が必要

 では、弱くなった「脳と体の結びつき」を回復し、不調を根本的に改善するには、何が必要か?それはただ運動するのではなく、体(ハード)を『正しい使い方で、正しく動かす』ことです。そのためには、体の使い方を決めている脳(ソフト)へアプローチをかける必要があります。

筋トレやストレッチ、マッサージでは不調の根本的な解決できない

 先ほど述べたように、ヒトは「①体から脳への刺激→②脳で刺激を処理→③脳から体への信号→④体の行動」というサイクルで動いています。

 従来の筋トレ、ストレッチ、マッサージは「筋肉が弱いから鍛える」「体が硬いからストレッチする」「凝っているからマッサージする」
というように、主に「④体の行動」の結果で生じた不調のみを解消するものでした。

 しかし、運動不足の現代人の生活では、体から脳へ送られる感覚刺激に不足・偏りがあるため、①から問題が生じています。ソフトにバグを生じれば、当然ハードにもバグが現れます。そのため、④のみへの対症療法では、この不調の循環を止めることはできないのです。

脳(ソフト)がアップデートできれば、体(ハード)の不調も改善できる

 したがって、体の不調を根本的に解決するには、脳が司る「①~③」の過程を改善し、ソフトをアップデートする必要があります。それによって、脳と体に発生したバグを解決し、弱まった「脳と体の結びつき」を回復させ、本来の体の動かし方を取り戻すことができるようになるのです。

 先述した「閉眼片足立ちテスト」を例にすれば、脳の「前庭」や「小脳」などの部分へ適切な刺激を与えることができれば、目をつぶっていても20秒間以上立ち続けることが可能になります。

 この現代人が抱える不調を「脳と体を適切に結びつける」ことで根本から改善するメソッド、それが『コネクト(つなぐ)トレーニング』です。

まとめ

▪️病院の検査では異常が見つからない「病気未満の体調不良」の原因の1つは「現代のライフスタイル」

▪️現代の生活では、
 
 ・交感神経優位のON状態が過剰になり、エネルギーを消耗して疲れやすくなっている

 ・「脳と体の結びつき」を弱まり、体が本来の機能を失ってしまっている

▪️ハードである体の不調を改善するには、ソフトである脳をアップデートする必要がある。

 次回は『現代人に見られる不健康現象』と題して、現代人が抱える健康問題をより詳しくご紹介していきます。
 
 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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